ピクシブの冬インターンシップ(2018)に参加しました
はじめに
ピクシブの冬インターンシップ(2018)に参加してきました。 今回は久しぶりにまとまった記事を目指します。
ピクシブとは?
有名なイラスト・漫画などを自由に投稿・閲覧できる「pixiv」や、同人誌などの創作物をネット販売できる「BOOTH」などを運営しているIT企業です。これ以上の説明はいらないと思います。
「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」を理念として掲げており、「pixiv」以外にも実は多くのサービスを展開しています。
「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」はすごく僕の作りたいサービス像とも近く、ずっと気になっていました。
インターンの概要
- 2018年 12/15,16の2days
- 参加者は6人で、一人一人が「君だけのpixivを開発る(つくる)」ハッカソン
- 参加者一人につき原則一人メンターさんがつく
- Web(フロントエンド), iOS, Androidのどれかでアプリを作る(どのメンターさんがつくかによって実質決まる)
このインターンをどうやって知った?
11月中旬のサポーターズの1on1面談イベントでピクシブの方と面談して、そこでインターンのことを知りました。
サポーターズの面談イベントは1日で8社くらいの企業と約30分ずつ話せて、いろんな出会いがあったのでオススメです。(https://zine.qiita.com/event-report/find-my-best-internship/)
なぜ受けた?
元々僕は「pixiv」や「BOOTH」、「pixivFANBOX」などの、創作活動を共有したりサポートしたりするサービスにとても興味があったので、(BOOTHでは実際に技術書を買ったこともあります)インターンは一年ほど前から行きたいと思っていました。
しかし、実はこれまで直近の春、夏と二回受けていて両方とも落ちていたので、ピクシブはやはり自分のレベルでは縁遠い会社なんだろうと諦めていました。
そんな僕ですがインターンに応募しようと思ったのは、面談イベントで「ぜひ受けてください」と言っていただいたので嬉しくなって、いけるんじゃないかと思ったから・・だけではなく、自分のサービス「ホクマ」についてCTOの@edvacfさんに褒めてもらったりアドバイスをもらったりしたのも大きかったです。
なぜインターンに合格できた?(想像含む)
正直100人以上の応募があって、その中の6人に選んでいただけるとは思いませんでした。面接時に過去に開発したiOSのひどいコードを見られてしまった上に、最近はiOSのコードを書いていないと言っていたのにiOSコースに受かりました。
冬インターンのご応募、本当にありがとうございました!冬のお忙しい時期にも関わらず100名以上の方にご応募いただき驚きました😳
— kamikoは2018年もピクシブの人事 (@kamiko_jinji) 2018年12月7日
また今月の末には🌸春インターン🌸の募集開始するので、お待ちくださいね~😊🙏毎年新しい事にチャレンジしていくので、Twitterや公式HPのチェックお願いします!
選んでいただけた理由を聞いてみたところ、「以前の応募からの(技術的?)成長を感じたから」というところが大きかったみたいです。
また、以下は想像ですが、おそらく技術的なところ以外での評価配分も大きいのではないかと思ったりしました。(割とgithub上で継続的に開発している、サービスを運営しているなど)
インターンでは何をした?
ここからはインターン内容に入ります
自己紹介
インターン生とメンターさん、人事の方や運営メンバーの方の自己紹介がありました。
みなさんマイクを使っていたのですが、緊張して自分だけマイクを使ってなかったと思います。(どっちか覚えてないレベルで緊張してました。笑)
作るものを決める
「pixivの自分/他ユーザ投稿をカレンダー形式で表示するアプリ」を作ることになりました。
ポイントは、
- カレンダーでイラストを投稿した日がわかる
- 自分/他の人がイラストをどれくらいの頻度で上げているかわかりやすい
- 自分の努力が可視化でき、続けるやりがいになる
- 他の人がどれくらい頑張っているかわかり、目標になる
今回のサービスは、今まで自分でも作りたいと思っていた 「努力をサポートする」系のアプリ でした。やっぱりこういうアプリはいいですね。ピクシブの理念(?)でもある「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」ことができたんじゃないかと思います。(それに合わせてごますりで作ったわけではないのですが)
メンターの@kameikeさんは技術力だけでなく、サービス開発についても詳しかったので、色々と教えていただきました。おそらくピクシブのエンジニアの方はみんなサービス開発に詳しいと思います。サービスについても研究熱心な方ばかりでした。
具体的には以下のような点が注意すべき点として挙がりました。基本のことだと思うので、忘れないようにしたいです。
- 明確にターゲットを決める
- どういったユースケースがあるか具体的に考える
- 仮説に説得力をつける
- 他アプリでの事例の調査
- 自分・周りの人の実体験を使う
- プロトタイプでのユーザヒアリング
- 登録画面は重要。何ができるか想像できるように
- 期待を持たせ過ぎても離脱しやすい
- 優先順位を決めて、最低限の実装を(ハッカソン中に)確実に完成させる
ペアプロ形式で開発
メンターの@kameikeさんとのペアプロで交代しながらコードを書いていこうということになりました。 僕が最近iOS書いてないんですと言ったこともあり、メンターさんが結構最初から見本という名のほぼ完成形を作ってくれるというハッカソンのイメージとは違う流れになりました。(これがもし学生同士のペアプロなら、僕何も書くことなかったかも。笑) プロのコードに触れて、勉強になってすごく良かったです。
delegateパターンやDI、RxSwift、その他swiftらしいコードの書き方(protocolやenumなどの型とIDEを使った書き方)に戸惑い圧倒されて最初は何もできず、正直自分の無能さで縮こまっていました・・
だんだん圧倒されるだけでなく、すごい勉強のチャンスだと思えてきたのと、コードがすごく綺麗で変更やすい設計になっていて、久しぶりにプログラムを読んで触って感動しました。 雲の上のレベルだと思っていたプログラムがなんとなく理解できてきたのがすごく嬉しかった・・本当に来れて良かったと思いました。 こういうきっかけは本当大事にしたいです。
プレゼン
完成したアプリについて、デモ動画も交えた10分間のプレゼンをしました。
懇親会で他のインターン生に「すごいプレゼンの時落ち着いてたよね」と言われましたが、自分では結構詰まったりしていたと思っていたので意外でした。「でもすごい震えてました」と僕がいうと、社員の方の中にも「汗をかく」とか「手が震える」という方がいて、緊張が体に出るのは皆さんもなかなか治らないんだなと思ってちょっと安心したりしました。
それと、プレゼンのいい感じのテンプレ構成を勉強(作成)したいなと思いました。みなさんプレゼン資料うまかった。
ご飯
1日目の夜は沖縄料理のお店に行きました。ゴーヤーチャンプルーおいしかったです。
2日目の夜はお寿司とピザを食べました。 一人お寿司が食べられない子がいたんですが、その時にメンターの@makunさんが「どうせ足りないから頼もう」と言っていたのが地味に印象に残ってます。こんなこと言える先輩になりたい。(ピザを追加で注文していただきました)
CTOの@edvacfさんを@edvacfさんと呼ぶのはちょっと緊張しました。CTOの人はどんな仕事をしているのかというなかなか聞けない話も聞けました。 謎の三重県津市トークがあったり、同じインターン生@chigeくんが作ったプログラミング言語かるたをやったり楽しい懇親会でした。
その他
オタクが許されるというかむしろ歓迎される文化を感じました(社内にタペストリーが飾ってあったり)。メンターさんの中にはイラストが好きな方だけでなく、イラストを描いている方もいました。
僕はオタクですが人前でオタクをあまり出せないので、オタクトークに反応できなくてそれがちょっと申し訳なかったです。笑
インターンで何を得た?
いろんなことを教わり、経験でき、全体的に得るものが大きいインターンでした。2日間という短い期間でかなりクオリティの高いインターンでした!
まとめると以下のような感じです
感謝
運営の人事・メンターの方々本当にご苦労様でした。 色々ご迷惑をおかけすることもありましたが、2日間本当にありがとうございました!
まとめ
- 2daysですがすごく満足度が高い
- メンターさんとのペアプロで圧倒的技術力向上
- ピクシプの雰囲気も十分知れた(気がする)
- 楽しかった
- 雰囲気がすごく良く、オタクにも優しい
- こんなところで働きたい
Pixivの冬インターン(参加前)
Pixivの冬インターンに参加します。 12/15、16の2daysです。 最近全然触っていないSwiftを使うことになってしまいました。 今日も環境設定でだいぶつまづきました。久しぶりに外部ライブラリを使おうとしましたが謎のエラーが出まくってやばかったです。準備ゼロで行ったら完全に終わってました。
今回のインターンは社員の方とのペアプロ形式になるようですが、どうやってやるんだろう。 正直、並行してプログラミングしたら全然かけない気がします。
技術を学ぶとすれば、何を聞くのがベストだろう。色々考えてはいますがまだイマイチ答えは出てません。 RxSwiftを教わりたいですが、2日間で襲われるものなんだろうか。逆にgeneralなことを聞いても、そこでしか教われないことじゃないような気もする。 いっそ振り切って、自己アピールの場として捉えるのもありかもしれない。しかし技術的なアピールは難しい。
さあどうするべきか。とりあえず色々シミュレートして、次につながるインターンにしたい!
新しいiOSアプリのコンセプトメモ 2018 10月
コンセプト
- 「夢を考えさせる」
- 「自分のやりたいこと・夢を諦めない」
- 「勇気を持って後悔なく踏み出す」
- 「自分の背中を押す自信をつける」
- 「実力=自信は努力によって身につく」
- 「努力するモチベーションを作る」
これを実現するのが俺のアプリだ
これが俺の欲しかったアプリだ
これが俺の作りたいアプリだ
メッセージ性
- 「自分のやりたいこと・夢を諦めない」
- 「勇気を持って後悔なく踏み出す」
- 「自分の背中を押す自信をつける」
- 「実力=自信は努力によって身につく」
- 「努力するモチベーションを作る」
テクニック
- 「真似できる実例を示す」
追記 11/7
よくわからないテンションで書いていたので、
- 問題点の洗い出し
- アプリとしての機能を具体化
問題点
テクニック「真似できる実例を示す」に関して
- 実例はできるだけノンフィクションが良い
- 残念ながらノンフィクションには限界がある
- 可能な範囲で自分のノンフィクション
自分が「真似できる実例を示す」ことは難しいかもしれない。やるとしても「掲示板機能などでWebから実例を示してくれる」ようにするくらいかな
具体化
- 「学習アプリ」という形で
- 「自分の背中を押す自信をつける」
- 「実力=自信は努力によって身につく」
(書きかけ)Django製フリマサイト「ホクマ」ができるまで part6
今回は、 4.3 「ホクマ」でつかったDjangoパターンとサイトデザイン について話します。
「ホクマができるまで」シリーズについて
シリーズの目次はこちらにあります。今回は第6回です。
この度「ホクマ」という北大生限定フリマWebサービスを作りました。(GitHub)
https://hufurima.comhufurima.com
その作り方について大雑把に解説していくことで、(基本個人)学生によるWebサービス開発の流れを説明していきたいと思います。
(ただし、ビジネス的な観点はあまり考えて作っていません。 収益化の方法などは書いていかない予定なので気をつけてください。 )
使った技術
サービス開発の流れ(簡単に)
- 1 前提知識
- 2 Djangoを始めた(Django Girls Tutorial)
- 3 いろんなDjangoサイトを適当に作った
- 4 「ホクマ」を作り始める
- 4.1 開発初期にやったこと
- 4.2 「ホクマ」の機能構成・技術の話
- 4.3 「ホクマ」でつかったDjangoパターンとサイトデザイン(今回!)
- 5 開発を続けていくために
- 6 開発ツールについて
今回は「 4.3 「ホクマ」でつかったDjangoパターンとサイトデザイン 」について書いていきます。
4.3 「ホクマ」でつかったDjangoパターンとサイトデザイン
前回は、以下のようなことについて書きました
- フリマサイト「ホクマ」のモデル設計
- インフラを含めた技術構成
今回は、以下のような話をします。割とこの辺りは重要なところかもしれません
- その他Djangoについての細かいこと
- サイトのデザインについて
4.3.1 Djangoについての細かいこと
ここでは、Djangoで使った細かいクラスやモジュールについて話します
4.3.2 サイトのデザインについて
正直、大部分は類似サービスである「nemche」様をパクりました。笑
safariやchromeのデベロッパーツールからhtmlとcssの構造をみて、それを真似ました。
また、bootstrap4を使ったのでCSSのコードも少なくスッキリしたコードになりました。
bootstrap4を使うと、以下のページのサイドバーから選んでいろんなサンプルが見れるので、基本はサンプルをコピペしてちょっと変えるだけで簡単にスタイルをつけることができます
次回
次回は、以下の二つの話をする予定です
ついで: 僕のプログラミング歴について
以下の過去投稿にあります
Djangoモデルからクラス図の自動生成
環境
macOS 10.14 Beta(18A384a) python 3.6.2
参考
Graph models — django-extensions 2.2.9 documentation
tumblring.hdknr — Unknown command: graph_models - Django users |...
手順
適当にDjangoプロジェクトを作成し、以下のライブラリをインストールします。
$ brew install graphviz $ pip install pygraphviz $ pip install django-extensions
settings.pyのINSTALLED_APPSに “django_extensions"を追加
INSTALLED_APPS = [
+ 'django-extensions',
]
その後、以下のコマンドを実行
$ python manage.py graph_models --pygraphviz -a -g -o my_project_visualized.png
すると、my_project_visualized.pngが生成されます。
結果
Django製フリマサイト「ホクマ」ができるまで part5
今回は、 4.2 「ホクマ」の機能構成・技術の話 について話します。
「ホクマができるまで」シリーズについて
シリーズの目次はこちらにあります。今回は第5回です。
この度「ホクマ」という北大生限定フリマWebサービスを作りました。(GitHub)
その作り方について大雑把に解説していくことで、(基本個人)学生によるWebサービス開発の流れを説明していきたいと思います。
(ただし、ビジネス的な観点はあまり考えて作っていません。 収益化の方法などは書いていかない予定なので気をつけてください。 )
使った技術
サービス開発の流れ(簡単に)
- 1 前提知識
- 2 Djangoを始めた(Django Girls Tutorial)
- 3 いろんなDjangoサイトを適当に作った
- 4 「ホクマ」を作り始める
- 4.1 開発初期にやったこと
- 4.2 「ホクマ」の機能構成・技術の話(今回!)
- 4.3 「ホクマ」でつかったDjangoパターンとサイトデザインについて
- 5 開発を続けていくために
- 6 開発ツールについて
今回は「 4.2 「ホクマ」の機能構成・技術の話 」について書いていきます。
4.2 「ホクマ」の機能構成・技術の話
前回までは、開発初期の話をしました。具体的には以下のような話でした。
- どんなものを作るかなんとなく決める
- 具体的にどんなものを作るのかを考える・必須なことの列挙
- ユーザーが操作する一連の流れをシンプルに作る
- githubやweb上にある似たようなサービスを参考にしよう
今回は、もう少し開発が進んだ時点での話や、「ホクマ」の詳しい機能の構成や技術構成について話していきます。今回は、以下の二つの話をします
- フリマサイト「ホクマ」のモデル設計(相当拙いものですが)
- インフラを含めた技術構成
さらに次回で、以下の二つの話をする予定です
- その他Djangoについての細かいこと
- サイトのデザインについて
4.2.1 「ホクマ」のモデル設計
pygraphvizを使って、djangoのモデルのクラス図を自動生成してみました。
ごちゃごちゃしていてわかりませんね・・・一つずつ簡単に説明していきます
「ホクマ」で使ったモデルクラス
- User: ユーザアカウント
- Product: 商品
- ProductImage: 商品の画像(複数あるため)
- Chat: チャットルーム一つ
- Talk: チャットメッセージ一通
- UserRating: ユーザ評価
- Notification: 通知(お知らせ)
- TODO: TODO
- RatingTodo: ユーザ評価を督促するTODO
- ReportToRecieveTodo: 商品受け取りの報告を督促するTODO
- Contact: お問い合わせ
そんなに多くないですね。ここだけ見ると、すぐに作れる人もいると思います。実際、そこまで複雑な機能が求められるかはユーザヒアリングをしないとわからないので、まずはこれくらいでいいのではないでしょうか。
一つずつ書いていきます。djangoのコードになっていますが、なんとなく構造はわかると思います
Userモデル
DjangoのAbstractBaseUserクラスを継承して作成しました。
class User(PermissionsMixin, AbstractBaseUser): username = models.CharField( ('username'), max_length=150, unique=True, help_text=( '英数字と@, ., +, -, _が使えます'), validators=[username_validator], error_messages={ 'unique': ("このユーザ名は既に登録されています"), }, ) email = models.EmailField(('email'), unique=True) intro = models.TextField(('intro'), max_length=200, blank=True) date_joined = models.DateTimeField(default=timezone.now, editable=False) is_active = models.BooleanField(default=False) icon = VersatileImageField('',upload_to='account',blank=True) EMAIL_FIELD = 'email' USERNAME_FIELD = 'username'
Productモデル
商品画像に関しては、ProductImageモデルが管理しています。Djangoは若干この関連付けが特殊jなような気がしてます。Productモデルは画像関係のカラムを持っていないんですね。しかし、実はこれでもProductインスタンスから、ProductImageを取り出すことができるんです。
詳しくは以下をどうぞ
多対一 (many-to-one) 関係 | Django documentation | Django
class Product(models.Model): seller = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.CASCADE, related_name='seller') title = models.CharField('商品名', max_length=200, validators=[has_no_singlequote]) description = models.TextField('説明文', max_length=2000) price = models.PositiveIntegerField('値段(円)', default=0) is_sold = models.BooleanField(default=False) created_date = models.DateTimeField(default=timezone.now) updated_date = models.DateTimeField(blank=True, null=True) wanting_users = models.ManyToManyField(settings.AUTH_USER_MODEL, related_name='wanting_users') buyer = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.CASCADE, null=True, related_name='buyer') access_level = models.CharField('公開/非公開', max_length=10, choices=[(level.name, level.value) for level in AccessLevelChoice], default='public' ) def update(self): self.updated_date = timezone.now() self.save() def __str__(self): return self.title
ProductImageモデル
class ProductImage(models.Model): image = VersatileImageField( '', upload_to='product', blank=True, null=True ) product = models.ForeignKey(Product, on_delete=models.CASCADE) def update(self): self.save() @property def thumbnail_url(self): if self.image and hasattr(self.image, 'url'): return self.image.thumbnail['600x600'].url
Chatモデル
商品の値段交渉や受け渡し方法の相談などをするためのチャットのためのモデルです。
ChatモデルとTalkモデルで分けています。
Chatモデルは以下の情報を持っています。チャットルームのような扱いです。
- 商品(どの商品についてのチャットか)
- 商品の売り手
- 商品の買い手
Talkが実際のメッセージになります
class Chat(models.Model): product = models.ForeignKey(Product, on_delete=models.CASCADE, null=True) product_seller = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.SET_NULL, null=True, related_name='product_seller') product_wanting_user = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.SET_NULL, null=True, related_name='product_wanting_user') created_date = models.DateTimeField(default=timezone.now) updated_date = models.DateTimeField(blank=True, null=True) def update(self): self.updated_date = timezone.now() self.save()
Talkモデル
Talkモデルは以下の情報を持っています。実際のメッセージになります。
- 話し手
- チャットID(これでどのチャットルームで話されているか判定)
- メッセージ本文
class Talk(models.Model): talker = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.CASCADE) chat = models.ForeignKey(Chat, on_delete=models.CASCADE, null=True) sentence = models.TextField(max_length=200) created_date = models.DateTimeField(default=timezone.now) updated_date = models.DateTimeField(blank=True, null=True) def update(self): self.updated_date = timezone.now() self.save()
UserRatingモデル
ユーザ評価のモデルです。
- 商品ID
- レビュアーID
- レビュイーID
- 評価値
class UserRating(models.Model): product = models.ForeignKey(Product, on_delete=models.CASCADE, null=True) rating_user = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.CASCADE, related_name='rating_user') rated_user = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.CASCADE, related_name='rated_user') rating = models.CharField(max_length=6)
Notificationモデル
お知らせ・通知のモデルです。商品が売れたりした時の通知などに使います。
- 通知の受け手
- 既読フラグ
- 通知メッセージ本文
- 通知にあるURL(このように分離しておくとHTMLとして表現しやすくなる)
class Notification(models.Model): reciever = models.ForeignKey(User, on_delete=models.CASCADE, null=True) unread = models.BooleanField(default=True) message = models.TextField(max_length=256, null=True) relative_url = models.TextField(max_length=256, null=True)
TODOモデル(親クラス)
通知とほぼ同じなので省略
class Todo(models.Model): user = models.ForeignKey(settings.AUTH_USER_MODEL, on_delete=models.CASCADE, null=True) is_done = models.BooleanField(default=False) message = models.TextField(max_length=256, null=True) relative_url = models.TextField(max_length=256, null=True) created_date = models.DateTimeField(default=timezone.now) def done(self): self.is_done = True def update(self): self.save()
ReportToRecieveTodo
通知とほぼ同じなので省略
class ReportToRecieveTodo(Todo): product = models.ForeignKey(Product, on_delete=models.CASCADE, null=True) def set_template_message(self): self.message = '「'+self.product.title+'」の受け取りが完了しましたら、「商品を受け取りました」をクリックしてください'
RatingTodo
通知とほぼ同じなので省略
class RatingTodo(Todo): product = models.ForeignKey(Product, on_delete=models.CASCADE, null=True) def set_template_message(self): if self.user == self.product.seller: self.message = self.product.buyer.username+'との間での「'+self.product.title+'」の受け渡しの完了を確認しました。最後に購入者を評価してください。' else: self.message = self.product.seller.username+'との間での「'+self.product.title+'」の受け渡しの完了を確認しました。最後に出品者を評価してください。'
Contactモデル
問い合わせ(質問)についてのモデル。
- 問い合わせ本文
- メールアドレス
class Contact(models.Model): text = models.TextField(('お問い合わせ内容'), max_length=1000) email = models.EmailField(('メールアドレス'), default='')
4.2.2 インフラを含めた技術構成
技術構成図を再掲します。
だいたい以下のようにレイヤ分けされると思います。ここを詳しく話すと枝葉の話になるのでとりあえずここでは省略します。
ここについてはまた今度かきたいとおもいます。開発環境/QA環境/本番環境の3つに分けてdockerを使った開発について語ります多分。(11月)
- アプリケーション
- Django
- Bootstrap4
- データベース
- Postgres
- Webサーバ
- Nginx
- Let's Encrypt(HTTPS対応)
- その他
- CentOS7
- Docker
- お名前.com(ドメイン取得)
- ConohaVPS(配信サーバ)
- メールサーバ
次回
次回は、以下の二つの話をする予定です
- その他Djangoについての細かいこと
- サイトのデザインについて
ついで: 僕のプログラミング歴について
以下の過去投稿にあります
Django製フリマサイト「ホクマ」ができるまで part4
「ホクマができるまで」シリーズについて
シリーズの目次はこちらにあります。今回は第4回です。
この度「ホクマ」という北大生限定フリマWebサービスを作りました。(GitHub)
その作り方について大雑把に解説していくことで、(基本個人)学生によるWebサービス開発の流れを説明していきたいと思います。
(ただし、ビジネス的な観点はあまり考えて作っていません。 収益化の方法などは書いていかない予定なので気をつけてください。 )
使った技術
サービス開発の流れ(簡単に)
- 1 前提知識
- 2 Djangoを始めた(Django Girls Tutorial)
- 3 いろんなDjangoサイトを適当に作った
- 4 「ホクマ」を作り始める
- 4.1 開発初期にやったこと(今回!)
- 4.2 「ホクマ」の機能構成・技術の話
- 4.3 「ホクマ」でつかったDjangoパターンとサイトデザインについて
- 5 開発を続けていくために
- 6 開発ツールについて
今回は「4.「ホクマ」を作り始める」について書いていきます。
4.「ホクマ」を作り始める
先に、「ホクマ」のレポジトリを挙げておきます。
コミットを見ると、初コミットは3月11日からでした。公式にリリースしたのは10月1日だったので、大体リリースまで7か月かかったことになりますね。
Commits · HUITCLUB/hokudai_furima · GitHub
しかし、実際の構想は2月中旬から始めていました。今回は、その構想段階からのお話をしていこうと思います。
4.1 「ホクマ」の構想を練り始める(コードを書く前)
コードを書く前に、まず「ホクマを作ろう!」と思い至った経緯から順に話していきます。
ちなみに、「ホクマ」は北大生限定のフリマWebサービスです。
4.1.1 「ホクマ」を作った経緯
ホクマを作ろうと思い立ったのは、以下のような理由からでした。
- 「何かDjangoで自分の代表作を作りたい」
- 「北大生で、教科書を古本屋で買う人は多いが逆に売ると安くなってしまうので、高く売れるフリマサイトを作ればいけるのではないか」
- 「北大生のためのサービスなら、使ってくれる人がいるだろう」(ユーザ数をある程度見込める)
- 「サークルの後輩のロールモデルになりたい」
特に、何かWeb開発で何か自分の代表作を作らないと大学生活終われないと思ったのが大きいです。
正直今も昔もそこまでフリマにこだわってはいないのですが、ちょうど良いくらいの題材だったように思っています。
4.1.2 構想を固める
さて、作るもののコンセプトが決まったら、具体的にどんなものを作るのかを考えるフェーズに入ります。まずは、以下のように簡単に、必須なことだけを列挙しました。
- 何を作るのか・どういう要素や機能があるか
- 例: 出品・購入・アカウント登録・チャット
- どうやって作るのか(どういう技術を使うのか)
- 例: Django, Postgres, Nginx, Webサーバを立てて公開する方法
- それは作れるか?
- 決済はちょっときつそうー>手渡しでいいんじゃね?ー>待ち合わせしやすいようにチャット機能を強化しよう
特に、「それは作れるか?」の検討は重要です。とりあえず必須要素が作れるかは考えておかないと、後から無理そうだということになったときにきついです。
極端な例になりますが、「アニメ配信サービス」みたいなのを作ろうとしても、「配信するアニメデータ」は必須ですが、なかなか手に入らないと思います。これを考えずに配信サービスだけつくっても結局意味のないものになってしまいます。
4.1.3 とりあえずユーザー操作の流れに沿って作ってみる
次は、実際にユーザーが操作する流れに沿って作り始めてみました。とりあえず、ここでは細かいデザイン等は後回しで考えた方がいいと思います。コードも汚くなってしまいやすいので。
「ホクマ」の場合、以下の順番に開発していきました。
- アカウント登録機能
- 商品の出品・購入 1; 商品の検索
- チャット
- 細かいデザインや利用しやすい細かい気遣い
最初の段階では、開発に時間がかかるかもしれません。初期段階では時間をかけすぎないように、とりあえずシンプルに作ることが良いです。
CRUDができる簡単なものを最初は作れればOKです。
複雑な機能は後にした方がコードがシンプルになって読みやすく修正・拡張しやすいので、後々にも嬉しいです。
ユーザーが操作する流れに沿って作っていくことは割とモチベーションの維持につながります。まずは簡単な機能の積み重ねで一連の流れを作るだけでも、サービスの完成に近づいてくる実感を感じられるので、どんどんやる気が湧いてきます!
4.1.4 といっても、どうやってかけばわからないんですけど
これは僕もとても困りました。イメージとしては思いつくのですが、実際Djangoでどうやって書くのがベストなのか、安全なのかが全くわかりませんでした。
そういうときは、似たサービスをgithubやweb上からで探してみましょう。正直探すだけで1週間くらい使ったと思います。
「ホクマ」の場合、以下を参考にしました。
まとめ:「ホクマ」を作り始める
- どんなものを作るかなんとなく決める
- 具体的にどんなものを作るのかを考える・必須なことの列挙
- ユーザーが操作する一連の流れをシンプルに作る
- githubやweb上にある似たようなサービスを参考にしよう
次回
次回は、どうしようか未定です。Djangoの詳しい話や技術構成についての話に入っていこうと思います
ついで: 僕のプログラミング歴について
以下の過去投稿にあります